今年は、アントニ・ガウディ没後100年
ガウディ人気の高い日本において、ガウディイヤー筆頭ともいえる記念すべきプロジェクト
NAKED meets ガウディ展が、東京の天王洲・寺田倉庫で開幕しました!
サグラダ・ファミリアの最新模型や世界初公開の資料、NAKEDが得意とする最新テクノロジーとの融合…
ガウディの緻密な計算と自然界への敬意を、最新の技術でどう解読したのか?
社会人建築学生の筆者が、さっそく初日に行ってきました!興奮冷めやらぬまま、会場の様子をレポートします☺
この記事は、こんな方におすすめです
✅NAKED meets ガウディ展に行く予定で、最新の混雑状況や所要時間を知りたい方
✅「映え」だけでなく、美術史的な観点から展示の深い見どころを知りたい方
✅バルセロナのガウディ建築が好きな方
✅最新のアートイベントを体感したい方
✅仕事帰りや週末に、知的な体験で楽しみたい方
ガウディの哲学に触れる没入体験のリアルな感想、知っておくと展示をよりスムーズに楽しめる訪問のコツまで、余すところなくお届けします!
【訪問前に展示内容が見られる!?】
NAKED meets ガウディ展 ホームページのギャラリーより、世界初公開資料などを事前に誰でも見ることができます!
【初日レポート】見て・触れて・感じて・つくって、ガウディを知る
緑陰の記憶 — ガウディの故郷・レウスの森 —
幼少期、病気がちであったガウディは多くの時間をバルセロナの豊かな自然の中で過ごしました。彼は自然からの学びを建築・彫刻に多くのデザインとして残しています
Area2「緑陰の記憶」では、ガウディが多くの時間を過ごした自然界からのモチーフをレプリカとして展示しています

例えば、上の写真はベリュスグアルド邸の塔頂にみられる十字架のモチーフです。糸杉の円錐形を模した石とセラミックの十字架からつくられています
同様の形をした十字架は、グエル公園内の建物の塔頂にもみられますし、サグラダ・ファミリアにおいて2026年に完成予定のイエスの塔の頂部にも掲げられる予定です
(厳密には全く同じ形ではありません)
ただ、現地に行ってもなかなか建物てっぺんのモチーフを近くでみることは難しく……

糸杉は聖書の様々な話に登場する樹木です。例えば、ノアの箱舟の材料に使われています。天に向かってまっすぐ伸びる様子から、ガウディ建築でも聖なるモチーフとして用いられています
このように間近に見て構造を理解できるのは展示ならではの良さです。ガウディの思考を構造的視点から理解することが可能になります
発見の工房 — フニクラ実験、見えない秩序を探して —
Area4「発見の工房」では、体験コーナーが多く用意されていて個人的には一番楽しいエリアでした!

ガウディの建築に多く用いられる単双曲線面や双曲放物線面、パラボラアーチなどは模型を見るだけだと、どうしても複雑な印象を与えてしまいます
実際、このような立体幾何学は19世紀に生まれましたが、建築に取り入れたのはガウディが初めてでした。しかし、このように直線からつくられていることが分かれば、幾何学の分からない大工でも、直感的に理解し、施工できました。その一助としてこのような模型があったことも分かります
ほかにも実際に触って幾何学図形をつくれる模型や、AIを用いたフニクラ実験が用意されています。アートを楽しみながら構造を理解できて、ガウディの頭の中に一歩近づけるかのような体験でした!
有機の海 ーグエル公園に息づく光と波のリズムー
Area5「有機の海」では、カサ・バトリョやカサ・ミラ、グエル公園における有機的な曲線やトレンカディスのきらめきを、最新のデジタル技術などで体験できます
デジタル技術を試す前に、ぜひ寄ってほしいのがこの体験コーナー


ガウディは椅子や開口部、鏡などインテリアのデザインも多く手掛けていました。特に上の写真のベンチは、ガウディのデザインした椅子の中でも最高傑作とされています
「え、この椅子座っていいの!」
実は同じことを、カサ・バトリョ現地でも思ったのですが、同じ体験がこの展示会で可能です!貴重な機会ですので、ぜひ座ってみてください
人間の姿勢を包み込むようにフィットする背面や、渦を巻くようなひじ掛けのやわらかい造形にこだわりを感じるはずです
この椅子買っちゃおうかな、なんて考える方もいるのではないでしょうか?
また、筆跡心理学的分析という新しい学問から、ガウディのノート上に現れた曲線を解析する試みも大変興味深かったです。たしかにガウディって、彼のサインだけでグッズにできてしまうぐらい、アーティスティックで特徴的な字を書くんですよね
そして、この後にデジタル技術を用いてグエル公園のタイル装飾を、自分で彩れちゃうコーナーが待っています。あなたの色彩感覚を爆発させて、新たなドラゴンを生み出してください☺︎

【重要】訪問にあたっての注意点
入場前の注意
東京海上の寺田倉庫G1ビルは、倉庫という名前の通り美術館とは違い、入口が狭くてちょっと分かりにくいです。ただ、近くに係員の方が複数人立って案内をしてくれているため、あまり心配せず大丈夫です
2階受付までの入口は階段のみです。狭いのに加えて暗めな階段なので、足元にはお気をつけください
また、展示室内にはお手洗いがありません。2階受付のチケット提示前にお手洗いがあります
所要時間と混雑
- 展示室にいた時間:1時間40分
- グッズを見た時間:20分
合計2時間でかなりじっくり見て楽しむことができました!
初日(土曜日)の午後は、展示室内はそこまで混んでいませんでしたが、
Area4の体験型工房は長い列ができる混雑ぶりで、待機時間と実際の体験時間で約30分かかりました
チケット予約
ここからチケット予約ができます。平日か土日祝でチケット価格が変わるのでご注意ください
グッズ情報
今回のガウディ展オリジナルのカタログ・Tシャツ・トートバック・マグカップ・キーホルダー・ハンカチ・ポーチ・ファイル・ステッカー・イヤリングなどがありました
他にも書籍やペーパークラフトなど、ガウディ建築の現地のグッズ売り場にも置かれていたようなカラフルなグッズがたくさん置かれていて、ついつい手に取ってしまいます☺

初日段階では、グッズの売り切れはなさそうでした。後日入荷予定の新グッズもあるそうなので、タイミングが合えば購入できるかもしれません!
まとめ:知識量にかかわらず、老若男女楽しめる展覧会
NAKED meets ガウディ展の感想で多く見かけたのは、2023年に東京国立近代美術館で開催された「ガウディとサグラダ・ファミリア展」との比較でした
私も当時訪れたのですが、そちらと比べると、今回は学術的な分析を深めるというより、新たなアプローチで有効な手段がないか探るような展示内容となっていました。
その対象は、ガウディの理解でもあるし、ガウディの布教とでも言えますが、100年という時を忘れさせるほどにインタラクティブである点がこれまでの展示とは大きく違うと感られました
ガウディの建築群は、カラフルなタイル装飾(トレンカディス)や曲線の多用など、どうしても奇抜な外観に着目されがちですが、
改めて建築とは人が住む・訪れる場所であるという実用に沿って捉え直すことができました
再解釈・新解釈へのチャレンジが感じられる展覧会で素晴らしかったです!
前述したように体験型・没入型に重きをおいており、
「ガウディが実現しようとしたこと」「ガウディが建築の巨匠として評価される理由」を、訪れた人が五感を通じて体験できる構成でした
体験型であることで子供が楽しめるという点からも意義深い展覧会かと思います!
また、サグラダ・ファミリアの建設が当初の予定よりも早いスピードで進んだのは、航空宇宙業界で使用される3Dモデリング技術の導入でした。このように業界内でとどまらず、新たな領域との協業・コラボレーションで、建築はより豊かで開けたものになるのだろうなと考えさせられました
大阪会場での開催も決定しました!
ぜひ、「NAKWD meets ガウディ展」に足を運んでみてください!



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