スペイン旅行・バルセロナ観光では見逃せない世界遺産「アントニ・ガウディの作品群」
カサ・ミラ、カサ・バトリョ、カサ・ビセンスは、いずれもユネスコ世界遺産に登録されているガウディ設計の邸宅です
「時間的に全部回るのは難しい…どれを優先すべき?」
「全部回りたいけど、どの順番がいいの?」
「チケットはいくらぐらい?チケットに種類があるの?」
「それぞれの建築、何が違うの?」
名前は似ていますが、三者三様にインパクトのある外観で、それぞれ気になる建築物。バルセロナに来たからにはぜひとも行きたいですよね
この記事では、カサ・ミラ、カサ・バトリョ、カサ・ビセンス、それぞれの
特徴・営業時間・所要時間・チケット情報・効率的な回り方など
表や写真をたくさんいれて、詳しく紹介しています!
外観写真を含めた比較表はこちらからダウンロードできます▼
移動時間を含めても、4時間あれば3か所とも観光できるので、どの順番で回るか迷っている方はこちらを見てください▼
あなたの好みにあったガウディ建築のモデルコースがきっと見つかります!ぜひ旅行プランの参考にしてくださいね
カサミラ、カサバトリョ、カサビセンスの比較早見表
カサ・ミラ (ラ・ペドレラ) | カサ・バトリョ | カサ・ビセンス | ||
HP | Casa Milà ( La Pedrera ) | Casa Batlló | Casa Vicens | |
立地・時間 | 所在地 | Passeig de Gràcia, 92 (グラシア通り92番地) | Passeig de Gràcia, 43 (グラシア通り43番地) | Carolines 20-26 (グラシア地区、郊外) |
最寄り駅 | 3/5号線 Diagonal(ディアゴナル駅)から徒歩1分 | 3/4号線 Passeig de Gràcia(パセジ・ダ・グラシア)駅から 徒歩1分 | 3号線 Fontana(フォンタナ)駅から徒歩5分 | |
所要時間 | 1時間30分 | 1時間15分 | 1時間 | |
開館時間 | 夏(3月上旬-11月上旬) 9:00~20:30 ナイトツアー 20:40~22:20 冬(11月上旬-1月上旬)9:00~18:30 ナイトツアー21:00~23:00 ※クリスマス~年始期間は特別プログラム | 9:00~20:00 早朝プログラム 8:30~ 夜間プログラム ~22:30 | 4月-10月 9:30~20:00 11月-3月 月曜~15:00 / 火-日曜~18:00 | |
休館日 | 1月中旬の1週間、12/25 | 年中無休 | 1/7-14、12/25 | |
天気 | 晴れが望ましい | 晴れが望ましいが、雨でも楽しめる | 雨でも楽しめる | |
チケット情報 | 基本チケット料金 (一般/大人) | 29€ 無料オーディオガイド付き | 29€ 曜日や時間帯によって料金が異なる 無料オーディオガイド付き | 22€ 音声ガイドあり、イヤフォン等は要持参 |
種類 | 遅い時間帯25€ ガイド付ナイトツアー39€ 早朝入場39€ カタルーニャ音楽堂などとのセット券39€ | 夜間見学25~36€ オプション付き(シルバー43€、ゴールド45€) 早朝入場45€ VIPツアー119€ | ガイドツアー22-24€ 早朝入場30-40€ スイーツ付24-26€ | |
割引 | 12歳未満無料 12~17歳12.5€ 65歳以上・学生・障がい者19€ | 12歳未満無料 すべての学生・13-17歳・障がい者6€割引 65歳以上3€割引 | 12歳未満・障がい者無料 25歳までの学生・65歳以上・障がい者2€割引 | |
事前予約 | オンラインチケット購入が一番お得 前日~5日前の予約がおすすめ | オンラインチケット購入が一番お得 前日~5日前の予約がおすすめ | オンラインチケット購入が一番お得 他2ヶ所と比べて混まないので当日予約でもOK | |
特徴と魅力 | 建設年 | 1906~1910年 | 1904~1906年 | 1883~1885年 |
建築様式 | モデルニスモ | モデルニスモ | ネオ・アルハンブラ ムデハル | |
キーワード | 石切り場、洞窟、曲線、洗練された装飾、幾何学模様、ロザリオの聖母 | 海、カラフルなモザイクタイル、潜水艦、竜、円盤状のステンドグラス、曲線 | キリスト教とイスラーム教の融合、タイルのファサード、ガウディの初仕事、日本式蔀戸、ムカルナス | |
最大の見どころ | 屋上 | 外観、内装 | 内装 |
写真付きの比較表はこちらからもダウンロードできます▼
面倒なら、プライベートツアー【BUYMA TRAVEL】に任せるのもアリ!
「全部回りたいけど、計画が大変…」「チケット取るのが面倒くさい!」と思われた方、
実際、チケットの種類や回り方を決めるのは結構な手間です
チケット予約もいちいち会員登録が必要になって、面倒なんですよね…
そこでぜひ利用してほしいのが、現地在住の日本人ガイドが案内するプライベートツアーBUYMA TRAVEL
現地の日本人ガイドを直接マッチングしてくれるので、自分好みの旅のプランを立ててもらえます
しかも、面倒なチケット手配やホテルの予約まで頼めます!
一般的なツアーと違って、直接、日本語でガイドとやり取りができるため、時間や観光地を自分好みにカスタマイズできて、旅行を最大限満喫できるのが魅力です
実際に、私も現地の日本人ガイドに旅行のプラン立てを手伝ってもらいました!
なによりも現地の生活に根ざした最新の情報を教えてもらえるのがありがたかったです
例えば、時間に余裕があったので、カサ・ミラからカサ・ビセンスに移動するときに「外の景色も案内したいから、バスで行こう!」と提案してくれました!
一人だとバスも地下鉄も怖いですが、バルセロナ在住のガイドさんが現地まで一緒に行ってくれるので安心して移動できて、道中でも車窓をガイドしてもらえて最高でした☻
旅先の貴重な時間を有効に活用できて、お得なプライベートツアー!ほんとにおすすめです
4時間コース│設計年順にガウディの進化を辿る カサ・ビセンス→カサ・バトリョ→カサ・ミラ
もし4時間以上余裕があるなら、ガウディ設計の家を建設年順に巡るルートをおすすめします!
単に3つの建築を見るだけではなく、ガウディの作風の変遷や思索の成熟を感じられる経験ができます
建設年順コース
- カサ・ビセンス(Casa Vicens, 1883-1885年)
- 特徴:ガウディのキャリアで最初の主要な住宅建築。ネオ・ムデハル様式の影響が色濃い、直線が多用された幾何学的なデザインが特徴。他の曲線的な作品と比べるとイスラーム建築の特色が色濃く見え、ガウディの原点を探る上で非常に重要な建築物です。グラシア地区にあるため、人が少なく、比較的落ち着いて見学できます
- 所要時間の目安: 1時間程度
- 移動:徒歩5分、Fontana(フォンタナ)駅から3号線(L3)に乗り、Passeig de Gràcia(パセジ・ダ・グラシア)駅へ、徒歩1分
- カサ・バトリョ(Casa Batlló, 1904-1906年)
- 特徴:約20年の時を経て、作風は一変します。外観から「海」を思わせる彩色と波打つファサード。海洋生物や骨をモチーフにした曲線美と鮮やかな色彩が爆発しています。ガウディ・ワールドの華やかさ、遊び心、イマジネーションを最も強く感じられる建築です
- 所要時間の目安: 1時間15分程度
- 移動:徒歩7分
- カサ・ミラ(Casa Milà, 1906-1910年)
- 特徴:通称「ラ・ペドレラ(石切場)」。有機的な曲線はさらに極まり、波打つような外観と、壮大な彫刻が並ぶ屋上が圧巻です。これまでのガウディの建築物の模型が展示されているので、最後の締めくくりとして巡るのに最適です
- 所要時間の目安: 1時間30分程度
このルートでは、ガウディが若き日にあらゆる装飾要素を検討し、次第に独自の自然主義建築に洗練されていく過程を深く理解できます

「チケットの予約が面倒…」「当日の電車やバスが不安…」という方は、このルートを日本人ガイドにチャットで送って相談できる、BUYMA TRAVELの利用も検討してみてください▼
3時間コース│グラシア通りの2大傑作 カサ・バトリョ→カサ・ミラ
「限られた時間でも、ガウディの最高傑作を体感したい!」という方に最適なのが、カサ・バトリョとカサ・ミラ
この2つの建築はバルセロナの中心部、高級ブランド店が並ぶグラシア通り(Passeig de Gràcia)沿いに建っています
徒歩数分なので移動時間をほぼかけずに、ガウディ円熟期の傑作を連続で鑑賞できる最も効率的なルートです
グラシア通りコース
- カサ・バトリョ(Casa Batlló, 1904-1906年)
- 特徴:開館直後は団体客で混むので、開館15~30分後がおすすめです。内部の色彩、曲線美、光の演出が圧巻です。特に青いタイルの吹き抜けはまるで海の中を漂うみたい。光の差すほうを見上げてみてください(足元の階段には注意!)
- 所要時間の目安: 1時間15分程度
- 移動:徒歩7分
- カサ・ミラ(Casa Milà, 1906-1910年)
- 特徴:建築そのものが広いので、後からゆっくり回りましょう。通称「ラ・ペドレラ(石切場)」。波打つファサードと、サグラダ・ファミリアにも取り入れられた戦士のような彫刻が並ぶ屋上テラスは必見。天気のいい日を狙いましょう
- 所要時間の目安: 1時間30分程度

1時間コース│どうしても1つしか回れないなら…カサ・ミラへ
時間が本当に限られているなら、私のおすすめはカサ・ミラです!
- カサ・ミラ(Casa Milà, 1906-1910年)
- おすすめの理由
- ガウディ建築の模型が展示されているので、他のガウディ建築やガウディの思想についても知ることができる
- 3つの邸宅の中で最後に設計されているため、ガウディ建築の真髄が洗練されたうえで凝縮されている
- 屋上テラスの体験は満足度が高く、写真スポットとしてもベスト
- 所要時間の目安: 屋上をメインに急げば1時間程度
- おすすめの理由

また、時間が許すなら、徒歩7分で行けるカサ・バトリョの外観だけでもぜひ見てください!
3つの建築に共通する豆知識
すべてがユネスコ世界遺産に登録されている
カサ・ミラ、カサ・バトリョ、カサ・ビセンスの3つの建築は、すべて「アントニ・ガウディの作品群」という一つのくくりでユネスコ世界遺産に登録されています
- カサ・ミラは、初期の登録(1984年)
- カサ・バトリョとカサ・ビセンスは、後年(2005年)の拡張登録で追加
登録年が異なるのは、ガウディ研究の進展や、カサ・ビセンスが長らく個人所有で一般公開されていなかった歴史的経緯があるからです
作風は全く違うのに、いずれも「人類の創造的才能を表現する傑作」として認められている点に、ガウディの発想の壮大さと深さを感じますね
すべてに共通する”casa”(カサ)はスペイン語で「家」を意味する
スペイン語では家のことを「カサ」(casa)といいます
ですから、例えば、カサ・ミラは「ミラさんの家」、「ミラ邸」という意味になります
建築雑誌で有名な「Casa BRUTUS(カーサブルータス)」の”casa”も「家」を意味しますが、こちらはイタリア語由来です
イタリア語とスペイン語は同じラテン語系であり、姉妹言語と呼ばれるほど言語が似ていて、語彙は70%程度共通しています
すべてに無料の日本語ガイドがある
実践的な豆知識になりますが、すべての邸宅に無料の日本語ガイドがチケット料金に含まれています
- カサ・ミラ…画像・映像もみられるヘッドフォン付きのスマホ型端末ガイドを借りられる
- カサ・ビセンス…音声ガイドの無料サービスがあり、建物内に掲示されたQRコードからアクセスできる。イヤホンは持参の必要あり
- カサ・バトリョ…音声のみでヘッドフォン付きのレコーダー型端末ガイドを借りられる。ガウディの言葉が語られるストーリー形式のガイド
まとめ│あなたにぴったりのコースがある
外観写真を含めた比較表はこちらからダウンロードできます▼
- 【4時間コース】カサ・ビセンス→カサ・バトリョ→カサ・ミラ
設計年順にガウディ建築をめぐり、ガウディの作風の変遷や思索の成熟を感じられる! - 【3時間コース】カサ・バトリョ→カサ・ミラ
ガウディ円熟期の傑作を連続で鑑賞できる最も効率的なルート - 【1時間コース】カサ・ミラ
それでも迷ってしまう、予約が面倒…という方には、現地在住の日本人ガイドが案内するプライベートツアーBUYMA TRAVELで、あなた好みのガイドさんに「この記事のコースで回りたい!」と伝えるのがベスト!
ガウディ建築を悔いなく楽しんでください!よい旅を~☻
コメント